コンピュータ・ネットワーク技術が,診療看護行為の支援に不可欠な存在となりつつある今日の状況が,医療サービスの提供者,及び医療情報の運用管理に携わる医療施設・ベンダー関係者のそれぞれに,医療情報利活用の法・倫理・技術・運用に関する質的に新しいスキルを要求している。
そのための人材育成・研鑽のために,日本医療情報学会が提唱したのが「医療情報技師」の認定・育成制度である。医療情報技師は情報技術を医療分野に適切かつ有効に活用するスキルを持つと共に,先導的な役割を果たすことが求められている。この理念を量・質の両面から効率的に実現するためには,全国レベルで水準が担保された活動に加え,地域特性を踏まえた臨機応変な活動が有機的に連携することが重要である。
以上を踏まえ,広島圏域の医療情報技師が自主的に集い,互いに研鑽を積み,新たな医療情報技師の育成に資する活動を行うことで,医療の質向上に寄与するための「広島県医療情報技師会」 の設立を提案し参加を募るのが,本設立趣意書である。
平成 25 年 3 月 25 日
広島県医療情報技師会 会長 守本京平
広島県医療情報技師会ホームページをご閲覧いただきありがとうございます。守本京平 会長
2013年4月1日,広島県医療情報技師会を設立いたしました。
広島県医療情報技師会は,活動の3本柱「(1)医療情報技師の自己研鑽,(2)医療情報利活用のスキルを持った新たな人材の育成,(3)医療情報に携わる者同士の連携」を実現するための「場」を形成し,提供するための活動を行っています。医療へのIT導入は,各医療施設における業務の合理化から始まり、医療の安全性・質の向上に資することで「患者・家族との信頼関係を醸成するための医療情報基盤の確立」へと進化しています。このような状況の中で医療情報技師は、情報基盤の企画・構築・運営や、医療情報の利活用などの様々な場面において中心的な役割を担うことが期待されています。
また、近年IT技術の向上にともない,医療施設間での利用者レベルでの医療連携が進み,医療施設単独では解決が困難な事例も多く見受けられるようになっています。このような問題を解決するためには、施設の枠を超えた医療情報技師の連携も重要と考えられます。そこで,広島圏域の医療情報技師および医療情報技師を目指す方々の相互連携を図ることで,現状および将来の医療情報利活用に関する諸問題を,解決できる体制づくりにご協力いただけることを心からお願いいたします。
桜花爛漫の時頃に設立した会でもあり,広島県内全域に咲き乱れる花のごとく,本会が、会員の知恵・知識・経験の結集の場となることにより、一人ひとりが「医療情報スキルの花」を咲かせ、それらを更に結集することで、広島圏域全体の医療の発展の一助となれることを期待しつつ挨拶とさせて戴きます。
石川 澄 (広島大学名誉教授)
津久間 秀彦 (広島大学准教授)
守本 京平 (代表) (県立広島病院)
若林 信浩 (副代表)(広島市立安佐市民病院)
岩本 光実 (広島大学病院)
藤井 友広 (国家公務員共済組合連合会 呉共済病院)
瀬尾 浩昭 (県立安芸津病院)
田中 武志 (広島大学病院)
加藤 雅士 (国家公務員共済組合連合会 広島記念病院)
松岡 真希子 (県立広島病院)
岩田 潤一 (独立行政法人 国立病院機構 広島西医療センター)
須藤 優 (県立広島病院)